【家に帰るまでがワーホリ②】おもてなしは健在‼コロナ渦の日本入国からホテル到着まで。
2020年大晦日日本に帰国しました。前回はバルセロナの家を出発して飛行機でフランクフルトまで到着したお話。今回は旅の後編、家に帰るまでがワーホリということで、最後まで気を抜くことは禁物と思い知った 旅の後編のお話しです。
ANA、そこはもはや日本。
フランクフルト発ー羽田着のフライトは13時搭乗開始予定。15分前くらい前にはANAのゲート前に到着していたのですが、やっぱり日本行きの飛行機ということで日本人ばかりでした。
年末からイギリス等の新型コロナの変異種が確認された国から日本への渡航には出発72時間以内のPCR検査を求められるようになったので(ない場合は指定の場所で待機が必要。)、ANAの職員さんが概要する乗客に確認をしていて、その影響なのか予定より10分くらい遅れて搭乗開始。
ちなみにスペインからの渡航も1月1日から同様の処置がとられることになりましたが、私は12月31日に到着だったのでギリギリ不要でした。
乗客はそこそこいましたが、大体は1人で1列三席使用できるくらいの混雑具合でした。「長距離フライトでも1列1人で使えれば足も伸ばせるし、横にもなれるし、そんなに疲れないだろうな…。」と思っていましたが、残念なことに私の列には1人乗客がいました。1つ空席を挟んでいるので圧迫感こそありませんが、足を伸ばしたりできないのでしんどかったです。まあ、お相手も同じことを思っていたでしょう。
見慣れた青を基調とした機内に、飛び交う日本語、食事前のドリンクサービスにあったかい緑茶とおつまみのスナック、日本式のサービスに気分はもう日本でした。
機内食以は”ドイツ発ならマッシュポテトだろう!”と思って洋食プレートにしましたが、お稲荷さんや切り干し大根などの副菜もどれも普通においしかったです。
CAさんがマスクを常時着用していることや、食事サービスの時に手袋を装着していましたが、コロナの影響で機内サービスに大きな変化はないように感じました。食後のアイスは以前はハーゲンダッツだったけど今回は安そうなアイスだったので、ここらへんは経費削減のためかもしれませんね。
それから、免税品や機内のエンタメの冊子などはなくなっていて、座席モニターで確認するようになっていました。私にとっては”別に見たくないけどとりあえず見ておくか”的な立ち位置なものだったので、なくても特に困りませんでした。
航空業界はまだまだコロナの影響で厳しい時期が続くかと思いますが何とか頑張ってもらえればいいですね。
まさかここで⁉バルセロナの洗礼。
ご飯を食べた後、税関申告書とコロナの検疫申告用紙に記入をしました。
検疫申告用紙には、帰国後14日の待機期間と滞在先を記載します。※2020年12月31日時点
↓
税関申告書記入
↓
財布の紙幣交換
大体この流れでルーチン化しています。
日本に到着後にすぐに使えるように飛行機の中で財布の中の現金を外貨から円に入れ替えるのですが、財布を出そうとした時、あることに気が付きました。
「あれ、財布がない。」
あるはずの財布がショルダーバッグの中にありません。最後に使ったのはバルセロナの空港の自販機で水を買った時、その後は見ていません。
「違うところに入れたのかな。」
座席下のリュックの中にも財布はありません。
座席上の棚に入れたトートバッグを取り出して、全部中身を出してみます。そこにはカメラ、ノートパソコン、大量のお菓子、機内で使うスキンケアが入ったポーチ、人形、そして破裂した袋から出たと思われるポテチが数枚。
トートバッグにも財布はありませんでした…。
バルセロナはスリが多いことで有名です。
そう、私は最後の最後にその被害にあったのです。
色んな人に「治安は悪くないけど、スリにだけは気をつけて。」と言われてきたし、外に行くときはスマホや財布に注意してきたので、幸いにも滞在中はスリに合うことはありませんでした。それなのに、今財布を無くすなんて…。
単純に私が落とした可能性もゼロではありませんが、思い当たることが一つ。バルセロナで飛行機の搭乗待ちをしていた時です。イヤホンで友達とビデオ電話をしていた時に周りに結構人がいたし、セキュリティー検査のあとで荷物がぐちゃぐちゃになっていたのでその時にすられたのだと思います。
幸いなことに現金は10ユーロだけ。クレジットカードとキャッシュカードが入っていましたが、暗証番号を入力しないと使えない仕様なので日本についてから解約の電話をすれば大丈夫だろうと自分を納得させます。
最後にバルセロナの洗礼を受けることになって、気が付いた時にはどっと疲れが押し寄せてきました。
本当にスリには気を付けて下さい。
晴天の大晦日!日本に到着!
財布を無くしたことに気が付いて落ち込んだり、仮眠したり、2度目の機内食を食べたりしている間も飛行機は進みます。
到着予定は日本時間の午前9時。日本に近づくほどに徐々に夜が明けてきました。通路側の席だったのでよく見えませんでしたが、雲一つない空に朝日が昇って空が赤く染まってとても綺麗。着陸態勢になる頃にはすっかり夜が明けて、東京湾上空から東京の街並みや富士山がくっきりと見えて”日本に帰ってきた!”という思いが溢れてきました。
着陸してからボーディングブリッジに着くまでは、フランクフルトの時と同様にいつもより早かったように感じます。
入国に当たって混雑を避けるために機内で待機する場合があると聞いていましたが、ほぼ待ち時間なく飛行機から降りることが出来ました。
この時点でバルセロナの家を出発してから20時間以上。そろそろ疲れも溜まってきましたが、朝の光を浴びてあとひと踏ん張りです。
さて、これから入国の前に新型コロナの検査があります。
到着後、入国者は入国後の検疫管理のためにQRコードを取得します。これ事前に取得していることを前提としているようですが、日本到着時に取得しても問題はありませんでした。出発国、日本国内の連絡先、滞在先と滞在先までの移動経路を入力したと思います。QRコードを取得したら、検査のための番号を貰います。ここまでが同じ部屋で行われます。
さらに少し移動して、唾液検査の検体容器を貰い、唾液採取、検体を提出します。選挙の投票所みたいに人が1人入れるだけのスペースがいくつか並んでいるので、唾液を採取している姿は見られません。
検体を提出したらまた少し移動して、次は14日間の隔離期間の滞在先と移動方法についての聞き取りがあります。ここには20人くらいかかりの人いました。ここで滞在先のホテルまで送ってくれる無料のシャトルバスのチケット(用紙)をくれました。因みに私はホテルの位置が正確にわからなかったのですが、ここで対応してくれたお姉さんが調べてくれました。
最後にまた少し移動して唾液検査の結果を待ちます。ここは普段は搭乗ゲートとして使われている所でした。検査結果が出次第掲示板に番号が出るので、自分の番号が出たら受付に行くという形でした。私はここに着いてから30分くらいで呼ばれましたが、混雑具合によってはもっと時間がかかると思います。
そして検査結果が陰性だったら、証明書をもらって、入国審査に進みます。
到着からここまでに大体1時間ちょっとかかりました。分かりやすく時系列にするとこんな感じです。
①羽田空港到着
↓
②QRコードを取得
↓
③管理番号取得
↓
④唾液検査受付・採取・提出
↓
⑤14日間の待機期間の聴取
↓
⑥検査結果判明・証明書取得
飛行機が止まるのは端のゲートで検査や聴取のために歩いての移動が多いです。案内の用紙や職員の人もいるので迷うことはないと思いますが、子ども連れや高齢の人は少し大変かもしれません。
何はともあれ、陰性証明を手にして晴れて日本に入国です。
コロナ渦でもおもてなしは健在。
入国審査を済ませて荷物受け取りまで行くと、なんということでしょう!全ての荷物はきれいにカートに乗せられていました。ANAの職員さんが、1グループずつ分けてカートに乗せて名札の用紙までつけて準備してくれていたようです。
飛行機が到着してから入国審査を抜けるまでの時間がかかるし、荷物受け取りは蜜になりがちなので合理的な対応だと思いますが、すぐに外に出れるのは本当に有難かったです。荷物待ちの時間て旅行中を通して一番疲れを感じる瞬間だと思うので…。
税関を抜けて出口に向かうと、キティちゃんがお出迎えしてくれました。
無料のシャトルバスは1時間に一本。
まだ30分程時間があったので、ここで両替。返金されたピソのデポジットの残り450ユーロと手持ちのアメリカドルで大体6万円くらいの現金を手にしました。
それから、到着ロビーにあるシャトルバスの待合席で待っていると、係の人が声をかけてくれてバス停まで案内してくれました。
私は11時発の蒲田・川崎方面のシャトルバスに乗ったのですか、利用客は大体5組くらい。シャトルバスのチケットをもらった時に「送迎は駅までなので、駅からは徒歩でホテルまで行って下さい。」と説明を受けたのですが、実際には利用客が滞在するホテルの近くで停車して下車することが出来ました。順番にホテルへ送迎してくれるので、私のホテルについたのは空港を出発して40分後くらい。
12時前にホテルに到着して、アーリーチェックインにも早すぎるので荷物を預けて近くのスーパーに食料の買い出しに向かいました。スーパーは流石に大晦日の昼ということもあって少し混雑していましたが、年末年始ならではの食材が並んでいて見ていて楽しかったです。ゆっくり吟味していたら1時間近く経っていたのでホテルに戻ってチェックインすることにしました。
ここで問題発生です。今回自主隔離で15泊予約していたのですが、料金はチェックイン時に現地払いということでまだ支払いは済んでいませんでした。
財布を無くしたのでクレジットカードがありません。現金は空港で両替して手に入れた7万円だけ、15泊分を支払うためのお金が足りません!!
ホテルの人に事情を説明し、若干困惑されていましたが今払える1月9日までの宿泊代だけ支払いし、残りはそれまでに支払いをすることで対応していただけました。
ラッキーなことに去年の9月に更新された新しいクレジットカードが自宅にあったので、家族にホテルまで書留で郵送してもらうことが出来たので何とか事なきを得たのですが冷や汗をかきました。
そしてバルセロナの家を出発してから25時間、やっとホテルの部屋にたどり着きました。この時で午後1時くらい。 ホテルの部屋は広くはないですが、必要なものが全てそろっているので快適です。ごはんを食べて、お風呂に入って、やっと横になれました。
目が覚めたのは夜11時頃。友達とメッセージのやり取りをしていたらいつの間にか年越ししていました。これで2020年は終わりです。
正月は日本で正月ムードを感じて過ごしたいなと思って大晦日に帰国することをきめたのですが、大切なのは正月を迎える準備をする工程なのではないかと思いました。
スペインでは1月6日まではクリスマスが続きます。今までクリスマスツリーを見ていたのに、日本に帰国して急に門松を見て正直頭が混乱しました。
最後までハプニングはあれど、無事に?帰国できてよかったです。
これから投稿していなかったバルセロナの記事を書いていきたいと思います。