毎日 AY AY AY

中々上達しないスペイン語

【家に帰るまでがワーホリ①】ワーホリ最後の奇跡!長い長~い帰国までの道のり。

2020年12月30日、これにてスペインワーホリは終了!早朝6時35分の飛行機でバルセロナから旅立ちました。家に帰るまでがワーホリということで、飛行機ではバルセロナらしい出来事もあり、17時間の日本への帰路は幸先よく始まりました。

f:id:sachikofeliz:20210101181403j:plain

 

3時に起きて、4時に出発!

帰国前日22時頃にシェアメイトとのお別れを済ませ、その後に部屋の片付けや掃除を終わらせてベッドに横なったのは午前0時半頃。

午前3時にかけたアラームの音で目を覚ましました。

タクシーのお迎えは午前4時。残り一時間で私には3つのミッションが残っていました。

1、シェアメイトにあげるメッセージを書く。

2、コーヒーを飲みながらカップケーキを頂く。

3、秘密です。

1時間あれば優雅にコーヒーを飲んで感傷に浸りながら3つをこなせるだろうと思っていましたが、早朝の働かない脳では難しい話です。

シェアメイトへのメッセージカードと小さいプレゼントはきちんと用意が出来ましたが、写真を撮ることが頭から完全に抜けていました…。

食べる時間なんてないのでカップケーキはジップロックにぶち込み一緒に空港行き。小腹を満たすためにビスケットを食べてコーヒーを流し込むので精一杯。

私がギリギリまでやらなきゃいけないことを先送りし過ぎていたせいなのですが、やる事が多過ぎて干渉に浸っている時間もなく1時間は過ぎていきました。

でもさすがに4時にタクシーが下に着いたと電話がきて、何もなくなった部屋の電気を消す時は少しセンチメンタルになりました。

荷物はスーツケース1つと45Lのバックパック1つ。それから機内持ち込みするパソコンやかさばるお菓子が入ったトートバック1つに、小さめのリュック、財布やパスポートを入れる小さめのショルダーバックです。

スーツケースを受け取ったタクシーの運転手さんが「重い」という小さな悲鳴を上げたので、荷物の重量制限に一抹の不安を抱えつつ空港に向かいました。

早朝4時の道は暗くとても静かで、いつもの喧騒とは程遠く少しもの悲しい雰囲気です。

空港に向かうまでのタクシーやバスの車内て何とも言い難い切ない気持ちになりませんか?

私はなります。

 

空港で潰れたカップケーキを食す。

家から空港まで25分くらいで料金は37ユーロくらい。市内は夜間外出禁止が続いているため車は全くいなかったです。

「入口は一つしか開放されていない。」とタクシーの運転手さんが教えてくれました。

唯一の入り口にはセキュリティーのスタッフがいて、Eチケットを提示しないと空港内には入れません。見た感じ見送りをしている人がいなかったので、飛行機に乗る人以外は入れなくなっていると思います。

早朝なことも相まって空港内はがらんとしています。

にもかかわらず、ルフトハンザ航空のチェックインは長蛇の列。

f:id:sachikofeliz:20210104094944j:plain

行列の先にチャックインカウンターがある。

50分くらい待ってやっと順番が回ってきました。

チェックインカウンターではまず、到着予定の国の入国が許可されているか、規定書類等を所持しているかの確認がありました。

私は日本に帰国するだけなので特に何の準備もいらないと思っていて、「日本国籍だから不要なはずです。」と伝えたら、「国籍に関わらず全ての入国者にオンラインでの登録が必要だ。」と言われました。

このルフトハンザ航空の職員さんが言っていた登録と言うのは、厚生労働省に提出する帰国後の待機期間の過ごし方や帰宅方法についての質問に回答するものの事で、日本到着後にしても特に問題ないものです。むしろ私は日本到着後に行うものだと理解していたので、この他に何か手続きをが必要なのかと少し焦りました。

「チェックインのあとでいいから登録するように。」と親切にもサイトのアドレスを書いて渡してくれてすぐにチェックイン手続きをしてくれたので事なきを得ましたが、平常時とは違うので自分でもしっかり確認しておくべきだったなと反省しました。

一難去ってまた一難、次は荷物預けです。

バルセロナから日本までは、フランクフルトを経由して、ルフトハンザ航空と全日空で帰ってきたのですが、受託手荷物は23㎏が2個まで無料です。

スーツケースが23㎏を絶対に超えているとは分かっていたので、超過した分だけで抜こうと思っていたのですがスーツケースの総量…

32㎏!

「荷物抜きます。」と言いましたが、大丈夫とのことでそのまま通してくれました。多分まだ他に手続き待ちの人が結構いたので見逃してくれたのだと思いますが、さすがに超過しすぎたので申し訳なくなりました。

セキュリティーゲートはいくつもレーンがあって待たずに通過できました、出国手続きも不要なのですぐに制限エリアに入ることができました。

トイレに行って、自動販売機でタクシーのおつりの小銭だけで買える小さめの水を買って搭乗ゲート前に着いたのが5時40分頃。出発が6時35分予定なので、搭乗手続き開始までは30分も残っていませんでした。

ゲート前で一安心したらお腹が空いてきたので、持ってきたカップケーキを食よう思ったらジップロックの中でカップケーキの上のクリームがつぶれて悲しい見た目になっていました。とはいってもクリームがスポンジの上に収まっていたので平らになって逆に食べやすかったです。

空腹を抜きにしても、今まで食べたカップケーキの中で一番おいしかったです!

 友達とビデオ電話をしていると搭乗手続きが開始されたので、電話を切って飛行機に乗り込みます。

 

非常口座席に鎮座するバルサの青ジャージ

機内はほとんど空席がないくらい混雑していました。

ラッキーなことに私の席は非常口座席でした。非常口座席だと座席の下に荷物を置けないのが不便ですが、足元が広めなので嬉しいです。

バルセロナからフランクフルトまでは2時間ほどですが爆睡しようと意気込んでいたところ、上下青ジャージの体格のいい西洋人4人組が颯爽と現れ、私の座る列で立ち止まりました。

「全身青だとドラえもんみたいだな…。」と思っていると、彼らは背負っていたリュックを一旦座席に置いて座席につく準備を始めます。何とリュックもジャージと同じ青!そのリュックにはFCバルセロナのロゴが入っていて、よく見るとジャージの胸元にも同じロゴがついていました。

他の西洋人と比べてもあまり体格がいいので、「絶対にバルサの選手だ!」と確信!バルセロナに住んでいるとサッカー選手と遭遇することがそこそこあるそうですが、私はこの時が初めてでした。

多分サッカー大好きな人からしたら大興奮なこの状況ですが、メッシしか顔と名前が一致しない私にとっては「誰だろう…。」って感じで、ここから“この人達は一体何者なんだろうか”という考察がはじまります。

・CAさんが非常口座席の説明をするときに、「スペイン語が英語を話せますか?」と彼らに質問していたので、スペイン、英語圏、ドイツ出身ではない。

・4人中の1人は他の3人に比べて体格が良すぎてサッカー選手っぽくない。

・髪型がツーブロックの人がいる。サッカー選手はツーブロックにしがち。

・誰も水もスナックも貰わない。

これらと私の乏しいサッカー知識からは結果を導けるはずもありません。

「声をかけてみようかな…。」と思いましたが、

”もしかしたら、声かけられるの嫌かな?”

”4人お揃いのジャージ着て実は存在をアピールしていて、実は声をかけない方が失礼かも。”

”でも何て声かける?”

”いつも見てないし、応援もしていないし…。”

”サッカー選手なんですかって聞いてみる?”

”いや、バルサの選手なことは明らかだし、世界トップレベルのクラブチームの選手にその質問は流石に失礼かな…。”

など、色々考えているといつの間にか寝落ちし、目が覚めたら時にはすでに着陸態勢に入っていました。ブロンドツーブロックさんが真ん中の席から窓側に入れ替わっていたので、席を交換したようです。

私にとって非常口座席は足を余裕で組み替えることが出来るし広々快適ですが、青ジャージ4人組は背も高く足も長いので前の座席に足がついてしまってキツそうだったので、こんなときは日本人体型に感謝!

フランクフルト空港に着陸後は飛行機の数が少なく滑走路が混雑していないせいなのか、すぐにボーディングブリッジまで着きました。

結局何者か分からないまま定刻でフランクフルト空港に到着。

これからトランジットが約4時間あります。

この時間にあのバルサの選手は誰だったのかと思って、バルセロナの公式ホームから選手一覧を検索してみることにしました。すると、ブロンドツーブロックさんはフランキー・デ・ヨング選手だったことが判明‼トップチームでプレーするオランダ出身の23歳だそうです。

サッカー好きの友達に話したら興奮していたので、凄い選手なのでしょうね。

 

ドイツとスペインの違い

EU圏内の移動は出入国手続きは不要です。

出国手続きはEU国外に出る時だけでよく、私はフランクフルト空港で出国手続きをする必要がありました。

到着したのがAゲートで、乗り継ぎ便はBゲートにありました。Bゲートへ入る時に出国手続きをしたのですが、少し分かりにくかったです。

EUに入った日(つまりバルセロナに到着した日)のスタンプがないんだけど、今日はどこから来た?どのくらいいたの?」

出国審査官に質問され、スペイン入国時のスタンプが激薄で日付が見えなかったことを思い出しました。

「今日はバルセロナから来て、今年の1月からずっとスペインにいた。」

と言うと、ワーホリのビザの期限内だからか特に追及されずに通してくれました。

f:id:sachikofeliz:20210105143147j:plain

左:スペインのスタンプ 右:ドイツのスタンプ

ドイツのスタンプはくっきりはっきり!スペインとは規則正しさが違うということがスタンプ一つで見て取れます。

出国審査を通過したのが9時過ぎ。乗り継ぎまではまだまだ時間があるので少しゆっくりできます。

と、ここで小さなアクシデントが!

さっきからずっとチーズと玉ねぎのにおいがして、ポテチを食べている人がいたのでそのにおいだと思っていたのですが、犯人は私で、トートバッグの中に入れて持ってきたポテチが破裂していたのでした!

このポテチはすごくおいしいのですが、においが結構きついので公共の場で食べることはおすすめしません。帰国後にゆっくり食べようと思っていたのに、それがまさか爆発していまうなんて…。袋からは出ていなかったので応急処置をしましたが、入れていたトートバッグにはチーズと玉ねぎのにおいが少し残ってしまいました。好き嫌いが別れるにおいですが、おいしいのでぜひ食べてみてほしいです。

 

f:id:sachikofeliz:20210105145609j:plain

  バルセロナの近く、ジローナにある会社です。

www.fritravich.com

 

そのあとは、机と電源のあるワークスペースを見つけたので時間を潰しながら久しぶりにブログを書くことにしました。

早朝に家を出てからそろそろ6時間。飲食以外はマスクを外せないのでそろそろ耳の後ろが痛くなってきました。これから日本までの約12時間のフライトが待っているというのにすでに疲労困憊…。

このブログの記事も思いのほか長くなってしまったので、日本帰国まではもう1つ記事を別けて書くことにしました。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。