毎日 AY AY AY

中々上達しないスペイン語

よく聞かれる「何のためにスペイン語の勉強するの?」という問い対する答え。

スペイン語は勉強していると言うと「すごいね。」と言われるのですが、同時に「何のために?」と絶対に聞かれます。何のために勉強しているのか、まじめに答えてみました。

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世界にある言語の数

今世界には7000以上の言語が存在します。

しかし、世界の人口の半分以上の人が主に使用する言語は23のみ。その他のほとんどの言語は一部の地域や民族間でのみ使用されています。

その中でも最も利用される10の言語は…

1位…英語 12憶6800万人

2位…中国語 11憶2000万人

3位…ヒンドゥー語 6憶3700万人

4位…スペイン語 5憶3800万人

5位…フランス語 2憶7700万人

6位…アラビア語 2憶7400万人

7位…ベンガル語 2憶6500万人

8位…ロシア語 2憶5800万人

9位…ポルトガル語 2憶5200万人

10位…インドネシア語 1憶9900万人

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この数字は外国語としてその言語を話す人達を含んでいます。

母国語話者の割合でみると中国語が圧倒的に多いです。

我らが日本語は…13位

順位としては健闘していると思うのですが話者数は1憶2600万人とされており、日本の人口と変わりません。何歳以上を話者としてカウントしているのかの記載がなかったので詳細は分かりませんが、外国語としての話者は少数で母国語としての話者が多いことが分かります。

英語の話者数は12憶6800万人ですが、割合を見るとネイティブスピーカーが3憶7900万人であるのに対して、非ネイティブスピーカーが7憶5300万人 いるそうです。世界の共通語として認識されているだけありますね

 出典・参照:What are the top 200 most spoken languages? | Ethnologue

言語を学ぶ理由

母国語ではない言語を”話せるようになるため”に学ぶには、それだけの理由があります。

日本以外の国では、

公用語が複数ある。

・英語が話せないとよい職に就けない。

・自国のコンテンツが少ない。

・移民した。

母国語以外の言語が話せないと生活に関わるケースが多く、必然性を感じます。ヨーロッパの国ではバイリンガルマルチリンガルも珍しくはありません。

「英語は余り得意じゃないんだ…。」と言っても、普通に会話できます。

 一方で日本では、”言語を使いこなせるレベルまで学ぶ”ことは個人的な目標や趣味に関係している場合が多い印象があります。

・海外で働きたい、留学したい。

・その国の文化に興味がある。

生活環境や具体的な目的もなく語学学習をする人はごく少数でしょう。

 

私がスペイン語を始めた理由

英語以外の言葉を社会人になってから始めることになるとは想像もしていませんでしたが、スペイン語の勉強を始めて3年になります。

途中全く勉強をしていなかった期間もあって3年目にしてはレベルは低く、真面目にやっていればもっと上達していることは百も承知ですが辞めずに継続することに価値があるはず。

私がスペイン語の勉強を本格的に始めたのは2018年28歳の時です。

その年に初めてメキシコを旅行をしました。

カリブの青い海

陽気な人達

神秘のマヤ文化

美味しいタコス

4メートルはある巨大なサボテン

コロニアル可愛い街並み

当時は【Hola(オラ)】Gracias(グラシアス)】しか知らず、英語を話せない人の多いメキシコの旅は大変でしたが、全てが興味深く輝いて見えました。

スペイン語を勉強したい!」と、その後の旅行の予定を変更して急遽スペイン語学校に通うことに決めたのですが、全くの初めてのスペイン語の授業をスペイン語のみで受けるのは、超初心者にはとても辛かったです…。

1ヵ月間通いましたがその時は全く実りを感じませんでした。それでもスペイン語の勉強の初めのステップとしてはいい経験が出来たと思います。

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それからは、

グアテマラのアンティグアのスペイン語学校に3か月。

中南米旅行を10か月。

メキシコのスペイン語学校に2か月。

グアテマラのアンティグアに里帰り1ヵ月。

スペイン語圏の国々をふらふらとしていました。

日本の生活して全く勉強をしていなくても最低限のスペイン語力がキープ出来ているのは、この間に出会った友達とスペイン語で連絡を取り合っているからだと思います。

 

スペイン語を勉強して世界は広がったか

 私はスペイン語の勉強をして、100%自分の世界が広がったと断言出来ます。

数年前は、「31歳の自分がスペインでワーホリをしている。」とは想像もしていませんでした。 でも自分自身に予想もしていなかった変化が起きたかというと、そういう訳ではありません。

スペイン語の勉強を始める前と今とで、性格が大きく変わったとも思わないし、生活や食スタイルを変えようとも思いません。ラティーノ達のルーズな世界に耐性はついても、「嘘だろ…。」と驚愕することは多々あります。

その代わりに、新たなチャレンジに対するハードルはとても低くなった気がします。

 何かを新しいことを始めると関連して次々に新たな芽が出てくるもので、色々とやってみたい!というものが増えてきます。それを一つ一つ進んでいくと初めに想像していたこととは全く違った結果になるものです。

私がスペイン語を始めたのは「中南米の文化や現地の人をより深く理解し、旅行を楽しむため(世界を広げたいの意味もあるかも)」でしかなかったのですが、何倍も大きな形になって返ってきました。

 

言語学習は不要な人には不要

 在留外国人が増加しているとはいえ、日本での生活に外国語は不要です。

外国人観光客相手の仕事をする人が英語や訪問の多い国の言葉を覚えるのは世界共通の商人の心得。一般の日本人には外国語を学ぶ必然性はありません。

「せめて英語が喋れれば海外旅行に行った時に楽しいよ。」と言われても、「海外旅行なんて1年に何回行けるのよ。一年の内の数日間の為にわざわざ勉強なんてしたくない。」と言いかえされればそれまでです。

「健康のためにジムに行った方がいいよ。」と言われても足が向かないように、外国語学習は興味のない人にとっては「意識高いな。」と言われる趣味の域を超えません。

 私は母国語の日本語だけで何不自由なく高水準の生活出来ることはとても幸せなことだと思います。

言葉を覚えるのはある程度の時間と労力を要します。あえてその努力をしないというのも選択肢の一つです。

 

でもやっぱり知ってると有利

 海外ではバイリンガルマルチリンガルは珍しくないため経歴や成果が重要になってきますが、日本の場合はまだ英語能力認定試験でハイスコアを得ていることや、複数の言語を話せることが評価の一つとなる場合があります。

日本全体で見ると日本語以外の言語を話せる日本人はまだ稀な存在。それだけで有利に働くことがあります。

私は日本では看護師をしているのですが、以前の職場には英語を話せる同僚が一人もいませんでした。私もそこまで英語は得意ではないし、ましてや医療英語を勉強したこともないのですが、外国人の患者さんの対応を任されることが多かったです。

今までの職場では外国人の患者さんと接することがほとんどなかったので、看護師には英語もスペイン語も不要と思っていましたが、働く場所によってはかなりのアピールポイントになるんだなと感じました。

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 世界的に見るとスペイン語は英語よりも汎用性という意味では劣ります。

スペインに住んでいても特にバルセロナのような都市では英語だけで生活することも可能で、困ったときはすぐに英語に頼ってしまいます。

英語だって上手とは言えないのに、なぜわざわざスペイン語の勉強まで始めたかというと、スペイン語圏の文化がとても好きだからです。

アラサーから何かをゼロから始めることに、好きだから以上の理由は不要です。