毎日 AY AY AY

中々上達しないスペイン語

コロナよりもバケーション重視!?バルセロナ市民は夏を満喫中です。

6月21日金曜日、突然の全国一斉で外出制限が解除されてから3週間。バルセロナには少しずつ活気が戻り始めました。

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緊急事態解除は突然に

3月中旬からの厳しい外出解除の成果によって、新規患者数も死亡者も減少していき、5月から地域別で段階的に外出や集会の制限の緩和が行われてきました。

バルセロナマドリードは感染者数が多かったため他の地域より遅れをとっていましたが、5月21日よりフェーズ1段階目の移動(外出)の制限がなくなりました。6月8日からはフェーズの2段階目に移行しまし、この頃には飲食店のテラス営業が解禁されたためバルのテラスで食事を楽しむ人達をよく見かける様になりました。(店内飲食はまだ不可)

厳しい外出制限が緩和されても私は極力外出を控えて様子をみていましたが、6月18日に3段階目のフェーズに移行し、翌日に外出したときにはロックダウン前と同じ又はそれ以上の人通りで驚いてしまうほどでした。

そして6月21日の午前0時から緊急事態宣言が解除され、”新たな日常”へと移行しました。

この”新たな日常”というのは簡単にいうと、

公共スペースでのマスク着用の義務化とソーシャルディスタンスの保持。スポーツ観戦や大規模イベントの自粛です。

 

バルセロナ市内の様子

6月末から夏のセール期間が始まっているのですが、久しぶりに買い物行きたいと思って市内中心部に行ってみました。家の近所以外に行くのは約4か月振りです。

自宅からカタルーニャ広場までは徒歩30分くらいなので運動も兼ねて徒歩で向かいました。

ガウディ建築のカサミラやカサバトリョ、高級ブランド店が軒を連ねるグラシア通りは人通りが多い通りなのですが、買い物をしたり、テラスで食事をしている人たちもいて以前と比べて極端に人が少ないといった感じはしませんでした。

ただ、明らかに観光客と思わしき人の数は少なめでした。 

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ガウディ建築 カサバトリョとカサミラ

世界遺産だけあってカサバトリョとカサミラの前には常に人だかりがあって、2つが位置するグラシア通りは目抜き通りなので歩道の幅もとても広いのですがそれでも歩行者の進行妨害になるほどでした。

特に、カサバトリョの方はいつ前を通っても入場待ちの行列が出来ているので、写真に写っているような状況は初めて見ました。

今だったら入場予約をしなくてもすぐに入れるのかもしれません。

買い物ついでにゴシック地区まで行っていました。

語学学校がランブラス通りからすぐだったので学校帰りによく歩いて帰っていたのですが、控えめにいって閑散としている…。率直に言うとシャッター通りと化していました。

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ランブラス通り

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 ゴシック地区のお店

7月6日現在で、ランブラス通り沿いのレストランやお店は閉まっている所が多かったです。

ランブラス通り沿いのお店はそもそも観光客向けのお店が多いので観光客がいないので開店していないのか、そもそもロックダウンで経営が持たずに閉店を余儀なくされたかはわかりませんが…。

スタバは他の地域では開店しているので、場所がら客入りが見込めないので閉まっているのかなという感じです。

開店準備なのか(閉店準備かも…)掃除をしているお店もあったので、これから再開する所もあるのかもしれません。

いずれにしよ、観光客も少なく、シャッター通りと化しているゴシック地区の散策は少し不気味な感じがしました。道が狭く入り組んでいるため昼間でも薄暗く所も多く、強盗にでも遭遇したら逃げ場はありません。

バルセロナはスリ以外の犯罪被害に遭う可能性は低いですが、ゴシック地区からランブラス通りを挟んだ隣のラバル地区は元々あまり治安が良くないエリアとされており、強盗事件も発生しているので注意するのに越したことはありません。

 

感染対策は頑張っている?

肝心のお買い物ですが、どこのお店も半額以上のセールをしていました。

冬のセールが終わって春物に移行した直後にロックダウンになってしまったためか、サイズも色も豊富に残っていました。

正規価格でかった物が半額以下で売られているのを見た時は少し悲しかったですが、売れ残りではなく売る時期を逃してしまった服や鞄や靴、アクセサリーなど選び放題で買い物する分にはとても楽しかったです。

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セール中

店内に入るにはマスク着用が必須で、入口にはアルコール消毒液が設置されています。こちらはZARAやH&Mなど大きなお店の場合は入口に警備員さんが立っていることが多いので 、しっかりチェックされます。

歩行時などはマスクをしていない人の姿もよく見かけたのですが、7月9日からバルセロナのあるカタルーニャ州では屋内外を問わずマスクを着用することが義務化し、違反した場合は100ユーロの罰金が科されることになりました。

 スペインの一部地域では新規感染者が増えて再度ロックダウンされた地域も出ているので、感染拡大予防のための移動制限が再開される可能性は十分にあると思います。

 

 外国人の入国も再開

EUシェンゲン協定内居住者の入国許可を皮切りに、7月4日からは日本を含むいくつかの国の居住者のスペインへの入国が許可されました。

観光業はスペインの主要産業なので3か月間のロックダウンによってスペイン経済は瀕死の状態。夏のバケーションシーズン前に国境を開放することは致し方なかったのかもしれませんが、7月に入ってからスペイン国内の新規感染者数が増えていることを考えると時期尚早だったような気がしてなりません。

今の時期に国をまたいで旅行する気分にはなれない人も多いと思うので、この措置によって外国人観光客が押し寄せることはないとは思いますが、今後は未知数です。

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今後の経過については不安もありますが、外出制限が解除されるのをただただ待っていた身としては”行けるうちに”遊びに出かけたい気持ちも分かります。

私はまだサグラダファミリアにもカサバトリョにもグエル公園にも行けてなくて、バルセロナを全く満喫できていません。そういえばまだパエリアも食べていない…。

日本から旅行に来る人も当分はいないとは思うのですが、折角なのでバルセロナ情報もボチボチお伝えしていければなあと思います。

 

全然違う!スペインとメキシコのスペイン語を比較してみた。

スペイン語公用語となっている国は現在21カ国。一言でスペイン語と言っても国によっては違いがあります。一番長く過ごしたメキシコとスペインを例に挙げて比較してみました。

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  スペイン語の広がり

スペイン語公用語と定めている国は世界で21カ国。

ネイティブスピーカーの数は4憶8000万人、第二言語としてスペイン語を話す人を含めると5憶7000万人以上になります。

南米のブラジル以外の全ての国ではスペイン語が話されており、中米もいくつかの国は英語が公用語ですが殆どがスペイン語公用語としています。

15世紀の大航海時代コロンブスが新大陸を発見したことにより、領土拡大のためにスペイン(他の国も)はアメリカ大陸に進出し、”植民地として統治”を始めました。

アメリカ大陸で英語やスペイン語、フランス語が話されるのは、ヨーロッパ内の領土争いの結果であって原住民(インディヘナ)の文化に基づくものではありません。

「原住民にとってはただの侵略」

 悲しい歴史ではありますが、現在中南米で暮らす人達は”国の歴史の一部”として考えている人が多い様に感じました。*インディヘナと国との関係には根深い問題がありますが、今回は割愛します。

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スペイン語の分布図 

 出典:Spanish Speaking Countries in the World | Hispanic Nations

上の図は、赤で示された国がスペイン語公用語としている国、青で示された国がスペイン語公用語としていない国で表し、それぞれの国の話者数も記載されています。

赤色の国はスペインの植民地であった国と一致します。

スペインの人口は約4600万人なのでスペイン語ネイティブスピーカーの中の1割にしか過ぎません。一番強い勢力は人口約1憶2000万人のメキシコです。

アメリカは一部がメキシコだった過去もあるため4000万人以上の人がスペイン語を話します。世界でも5番目にスペイン語話者が多い国です。

 

 「スペイン語」を表す言葉は2つある

日本語で”日本で主に使われている言語”を指す単語は「日本語」しかありませんが、スペイン語で「スペイン語圏の国で主に話されている言語」のことを表す単語は2つ存在します。

Español(エスパニョール)

Castillano(カスティジャーノ)

 この2つは共に「スペイン語」を表す言葉です。

なぜ2つ存在するのかというと、これもまた民族の歴史と関わってくるのですが、”どこで話されている言語”かに由来しています。

Español(エスパニョール)

”スペインの~”と言う意味。サッカーでよく聞く「リーガ・エスパニョーラ」は「スペインのリーグ」と言う意味。

Castillano(カスティジャーノ)

 ”カスティージャの~”と言う意味。カスティージャはスペインが一つに統一される前にあった王国の一つ。

スペイン国内には独自と言語と統治を行っていた複数の国家があり、カスティージャもその内の一つでしたが、その後カスティージャがスペインの統一と統治の中心的役割をしたことでスペインではカスティージャ地域の言葉が国家中枢で使用される言語として定着しました。

その一方でカスティージャ王国以外のルールを持つ人達は、スペインが一つの国家として成立されてからも独自の言語や文化を守ってきてそれが今日まで続いています。

私のいるバルセロナではカタルーニャ語、他の地域ではバスク語やガルシア語などがあり、スペイン語とは全く異なる言語です。これらの地域では第二の公用語として認められています。

自分のルーツを重要視する人にとっては「スペイン語として話されている言語はカスティジャーノにしか過ぎない。他の言語があるのに、他の民族を蔑ろにしている。」と考える人もいるそうです。カタルーニャ地方は特に独立心の強い人も多く、プライベートではカタルーニャ語しか話したくないという人もいます。

 中南米では「スペインから来た入植者が話す言葉」という意味でエスパニョールが定着しています。中南米で話されるスペイン語と、スペインで話されるスペイン語には違いがあるので、スペインで話されるスペイン語についてはカスティージャと言う場合もあります。

 

 メキシコとスペインのスペイン語

日本国内でも方言があるように、スペインと中南米スペイン語にも違いがあります。

基本的な文法や単語の意味は同じなので メキシコ人がスペインに行っても言葉が通じずに困るといったことはありません。”関東の人が関西に行った”位の違いです。

ただ、スペイン語学習中の人にとってはこの違いは結構大きいです。

私はグアテマラとメキシコでスペイン語の勉強をして、友達にもメキシコ人が多く、未だにスペイン人の話すスペイン語は苦手です…。

メキシコとスペインの大きな違いは…

1、メキシコは二人称複数vosotrosを使わない。

スペイン語を勉強したことがない人には想像が出来ないと思うのですが、スペイン語は主語によって動詞の形が変化するというルールがあります。

 Yo……私 

Tú……君   

Él/Ella/Usted……彼/彼女/あなた                 

Nosotros/nosotras……私たち  

vosotros/vosotras…… 君たち  

Ellos/Ellas/Ustedes……彼ら/彼女ら/あなたたち

  このように主語のグルーブが6つあるのですが、一つの動詞に対して主語グルーブ6つ分の動詞の活用変化があります。

例えば、踊る【Bailar】だとしたら…

Yo bailo

Tú bailas

Él baila

Nosotros bailamos

Vosotros bailaís

Ellos bailan

誰が何をしたのか分からなくなってしまうため、この動詞活用は覚えるしかありません。一応規則性はありますが、不規則動詞や過去や未来などの時制を合わせると眩暈がします…。

しかし、メキシコを含む中南米諸国ではこの中のVostros/Vosotrasは全く使われないのです。そして誰も使わないため、グアテマラやメキシコの語学学校ではこの活用を教えない所も多いです。

私は中南米に興味があってスペイン語の勉強を始めたので、Vosotrosの存在は知っていましたが一切覚えてきませんでした。

スペインでは一般的で、特に学校で先生が生徒たちに話しかけるときには間違いなく使用されます。初めての授業で先生がVostrosを使って話しているのに気が付いたときは衝撃を受けました。

 

 2、メキシコは過去の話は基本点過去を使う

スペイン語は点過去と線過去と言う英語にはない時制が存在し、これがまずスペイン語学習者を悩ませるのですがスペインに来て更なる問題に直面しました。

メキシコは完結している過去の行為を話す時は点過去を用いて話すのですが、同じシチュエーションであってもスペインでは違います。

スペインでは今と継続性のある過去【今朝、今日の昼、今週、今月…】などの話の場合は現在完了、【昨日、先週、先月、去年…】などの今と継続性がない過去は点過去を用います。

例えば「今朝はご飯食べてない。」

スペイン:No he desayunado esta mañana.


メキシコ:No desayuné esta mañana.

文字で見ても分かるように、結構違います。

メキシコでも現在完了は使いますが主に経験について話す時に使う場合が多く、日常で使う頻度はそんなに高くないです。この違いに気が付くまでにシェアメイトの行ってることが理解出来なかったです。

主にこの2つに悩まされているのですが、自分の勉強不足にも原因はあります…。

 

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メキシコのスペイン語語録

学校では教えてくれないネイティブスピーカーしか使わない表現がどんな言語にもあります。

スペイン語の場合は国によって言い方に違いがあって他の国では基本通じません。

メキシコ人が良く使うので私も普通に使う様になった言葉は、スペイン人のシェアメイトには少し変に聞こえるそうです。通じないから辞書を引いてみると【ラテンアメリカのみで使用される】と記載されていることも多々あります。

メキシコでよく使うスペイン語

¡Qúe padre!…すごい!いいね! 英語でいうSo cool。Padreは父親という意味。

 

¡Qué chido!…¡Qúe padre!と同じ様に使われる。 

 

¿Qúe onda?…元気?調子どう? 英語でいうWhat's up?スペインでは¿Qúe tal? メキシコではどちらも使う。

 

Ahaorita…”今すぐ”という意味。メキシコやグアテマラでは多様される。中米は何にでも【-ito/ita】をつけたがる。

 

No manches…嘘でしょ?まじかよ…英語でいうNo wayに近い。超カジュアルな言葉。

 

!Órale!…おおー!へー!など、いい驚きがあったときに使う。発音が難しい。

 

 ・¿Mande?…何て言った?と聞き返す時に言う。直訳で”命じて下さい”の意味なので、植民地時代の名残だと言われている。

 

 ・Sale…了解の意味。確認の意味で¿Sale?と聞かれる事が多い。

 

Ni modo…どうしようもない、しょうがないの意味。

 

その他には名詞や形容詞の言葉が違うことが多く、先生からはちゃんと辞書を使って調べる様に言われます。私としてはそこを減点されるのは少し納得がいないし、「間違ってないのに!」って思ってしまうのですが、郷に入っては郷に従えということで少しずつ覚えています。

英語もそうですが、どんなな言葉を使うかでどこで勉強してきたかが分かります。言語は教科書で勉強するだけでなく、話したり聞いたりしないと分からない部分もたくさんあるので、積極的に会話をしていきたいですね。

 

スペイン語で見るジブリ映画。あの名言は何て言う?

Netflixでは日本、アメリカ、カナダ以外の国で2020年2月からジブリ映画の配信が始まりました。ジブリの名言は数多くありますが、スペイン語ではどうように翻訳されているでしょうか。

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 Netflixで見られるジブリ作品

2020年6月現在、Netflixで見られるジブリ作品は以下の通りです。

・風と谷のナウシカ Nausicaä del Velle Viento (1984)

天空の城ラピュタ EL castillo en el cielo (1986)

となりのトトロ Mi vecino Totoro (1988)

火垂るの墓 La Tumba de Las Luciérnagas (1988)

魔女の宅急便 Nicky,la aprendiz de bruja (1989)

おもひでぽろぽろ Recuerdos del ayer (1991)

紅の豚 Porco Rosso (1992)

海がきこえる Puedo escughar el mar (1993)

平成狸合戦ぽんぽこ Pompoko (1994)

耳をすませば Susurros del corazón(1995)

もののけ姫 La princesa Mononoke (1997)

・となりの山田君 Mis vecinos los Yamada (1999)

千と千尋の神隠し El viaje de Chihiro (2001)

猫の恩返し Haru en el reino de los gatos (2002)

ハウルの動く城 El castillo ambulante(2004)

ゲド戦記 Cuentos de Tettamar (2006)

崖の上のポニョ Ponyo en el acantilado (2008)

借りぐらしのアリエッティ Arrietty y el mundo de los diminutos (2010)

コクリコ坂から La colina de las amapolas (2011)

風立ちぬ El viento se levanta (2013)

かぐや姫の物語 EL cuento de la princesa Kaguya (2013)

思い出のマーニー El recuerdo de Marnie (2014)

 *作品の公開順にスペイン語タイトルも合わせて記載してみました。

 

スペイン語で言ってみよう

ジブリ作品といえばファンでなくても知っている名台詞の数々。スペイン語で何といっているかいくつか紹介していきます。

始めに言っておきますが、「バルス!」はスペイン語訛りですがそのままです。

ジブリ作品に限った事ではないのですが外国映画がスペイン語に翻訳される場合、スペイン語吹替の内容とスペイン語字幕では全く違う表現になっています。結構違いがあって面白いので両方載せておきます。

 

1「お前んち、お化け屋敷ー!」

吹替「¡Oye! No lo sabes estás viviendo una casa encantada(やーい、お化け屋敷に住んでること知らないんだな)」

字幕「Oye Tu casa está encantada(やーい、お前の家お化け屋敷)」

 

2 「私このパイ嫌いなのよね。」

吹替「No me gusta este pastel(私はこのパイが好きじゃない)」

字幕「Odio las estúpidas tartas de mi abuela(おばあちゃんのくだらないパイ大嫌い)」

  字幕は言い方きつすぎない…?

 

3「人がごみのようだ。」

吹替「Esa gente como basura viendo(人がごみのように見える)」

字幕「Morid como insectos(虫けらのように死ね)」

 ムスカって独特のすかした感じがする喋りかたをするけど、スペイン語でもそうなのかは不明…。ネイティブに質問してみたい。  

 

4「40秒で支度しな!」

吹替「Tienes 40 segundos(40秒あるよ)」

字幕「Salimos en 40 segundos(あと40秒で出発だ)」

 

5「黙れ小僧!」

吹替「¡Silencio,callate muchacho!(黙れ、黙れ小僧)」

字幕「Silencio muchacho(黙れ小僧)」

 スペイン語は類似語を繰り返して意味を強調することが多い。Muchachoは主に成人していない若い男の子の呼びかけに使う言葉。モロがアシタカを頼りない存在と思っているのが分かる。

 

6「飛ばない豚はただの豚さ。」

吹替「Un cerdo que no vuela solo es un cerdo(飛ばない豚はだだの豚)」

字幕「un cerdo debe volar(豚は飛ばなくてはならない)」

以上、 誰もが知る6つの名言(迷言?)です。

このセリフが出てくる映画は子どもの頃から何度も繰り返し見ているので話しの流れが分かっているし、吹替の全てが分からなくても会話内容が予測できるので退屈せずに見ることが出来ました。作品によっては簡単な日常会話ばかりなのでリスニングにはピッタリだど思います。日本のNetflixでは配信されていないのが残念です。

 

ジブリドラえもんに負ける

私のシェアメイトは特に日本の文化に興味がある人ではないので、ジブリ映画のことは知りませんでした。

日本ではジブリ映画はとても人気があって、子どもの時から何度も繰り返し見ている人が多いことを説明したらとてもびっくりしていました。

私にとってもジブリ”アニメ”のカテゴリーではなかったのですが、「アニメを大人が見るのも不思議。」と言っていたので、海外目線で見ると大人もアニメを見る日本はオタク文化が強く見えるのかもしれません。

そんな彼女でも子どもの頃に見たドラえもんセーラームーンは知っていました。

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「He pasado por momento algo difícil,pero me gusta mucho esta ciudad」

「落ち込むこともあるけれど、私この街が好きです。」魔女の宅急便、キキのセリフです。住むところと仕事を見つけて1年間過ごす魔女修行はワーホリと似ているなと思いました。ワーホリ生活を満喫できる日は来るのだろうか…。

 

よく聞かれる「何のためにスペイン語の勉強するの?」という問い対する答え。

スペイン語は勉強していると言うと「すごいね。」と言われるのですが、同時に「何のために?」と絶対に聞かれます。何のために勉強しているのか、まじめに答えてみました。

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世界にある言語の数

今世界には7000以上の言語が存在します。

しかし、世界の人口の半分以上の人が主に使用する言語は23のみ。その他のほとんどの言語は一部の地域や民族間でのみ使用されています。

その中でも最も利用される10の言語は…

1位…英語 12憶6800万人

2位…中国語 11憶2000万人

3位…ヒンドゥー語 6憶3700万人

4位…スペイン語 5憶3800万人

5位…フランス語 2憶7700万人

6位…アラビア語 2憶7400万人

7位…ベンガル語 2憶6500万人

8位…ロシア語 2憶5800万人

9位…ポルトガル語 2憶5200万人

10位…インドネシア語 1憶9900万人

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この数字は外国語としてその言語を話す人達を含んでいます。

母国語話者の割合でみると中国語が圧倒的に多いです。

我らが日本語は…13位

順位としては健闘していると思うのですが話者数は1憶2600万人とされており、日本の人口と変わりません。何歳以上を話者としてカウントしているのかの記載がなかったので詳細は分かりませんが、外国語としての話者は少数で母国語としての話者が多いことが分かります。

英語の話者数は12憶6800万人ですが、割合を見るとネイティブスピーカーが3憶7900万人であるのに対して、非ネイティブスピーカーが7憶5300万人 いるそうです。世界の共通語として認識されているだけありますね

 出典・参照:What are the top 200 most spoken languages? | Ethnologue

言語を学ぶ理由

母国語ではない言語を”話せるようになるため”に学ぶには、それだけの理由があります。

日本以外の国では、

公用語が複数ある。

・英語が話せないとよい職に就けない。

・自国のコンテンツが少ない。

・移民した。

母国語以外の言語が話せないと生活に関わるケースが多く、必然性を感じます。ヨーロッパの国ではバイリンガルマルチリンガルも珍しくはありません。

「英語は余り得意じゃないんだ…。」と言っても、普通に会話できます。

 一方で日本では、”言語を使いこなせるレベルまで学ぶ”ことは個人的な目標や趣味に関係している場合が多い印象があります。

・海外で働きたい、留学したい。

・その国の文化に興味がある。

生活環境や具体的な目的もなく語学学習をする人はごく少数でしょう。

 

私がスペイン語を始めた理由

英語以外の言葉を社会人になってから始めることになるとは想像もしていませんでしたが、スペイン語の勉強を始めて3年になります。

途中全く勉強をしていなかった期間もあって3年目にしてはレベルは低く、真面目にやっていればもっと上達していることは百も承知ですが辞めずに継続することに価値があるはず。

私がスペイン語の勉強を本格的に始めたのは2018年28歳の時です。

その年に初めてメキシコを旅行をしました。

カリブの青い海

陽気な人達

神秘のマヤ文化

美味しいタコス

4メートルはある巨大なサボテン

コロニアル可愛い街並み

当時は【Hola(オラ)】Gracias(グラシアス)】しか知らず、英語を話せない人の多いメキシコの旅は大変でしたが、全てが興味深く輝いて見えました。

スペイン語を勉強したい!」と、その後の旅行の予定を変更して急遽スペイン語学校に通うことに決めたのですが、全くの初めてのスペイン語の授業をスペイン語のみで受けるのは、超初心者にはとても辛かったです…。

1ヵ月間通いましたがその時は全く実りを感じませんでした。それでもスペイン語の勉強の初めのステップとしてはいい経験が出来たと思います。

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それからは、

グアテマラのアンティグアのスペイン語学校に3か月。

中南米旅行を10か月。

メキシコのスペイン語学校に2か月。

グアテマラのアンティグアに里帰り1ヵ月。

スペイン語圏の国々をふらふらとしていました。

日本の生活して全く勉強をしていなくても最低限のスペイン語力がキープ出来ているのは、この間に出会った友達とスペイン語で連絡を取り合っているからだと思います。

 

スペイン語を勉強して世界は広がったか

 私はスペイン語の勉強をして、100%自分の世界が広がったと断言出来ます。

数年前は、「31歳の自分がスペインでワーホリをしている。」とは想像もしていませんでした。 でも自分自身に予想もしていなかった変化が起きたかというと、そういう訳ではありません。

スペイン語の勉強を始める前と今とで、性格が大きく変わったとも思わないし、生活や食スタイルを変えようとも思いません。ラティーノ達のルーズな世界に耐性はついても、「嘘だろ…。」と驚愕することは多々あります。

その代わりに、新たなチャレンジに対するハードルはとても低くなった気がします。

 何かを新しいことを始めると関連して次々に新たな芽が出てくるもので、色々とやってみたい!というものが増えてきます。それを一つ一つ進んでいくと初めに想像していたこととは全く違った結果になるものです。

私がスペイン語を始めたのは「中南米の文化や現地の人をより深く理解し、旅行を楽しむため(世界を広げたいの意味もあるかも)」でしかなかったのですが、何倍も大きな形になって返ってきました。

 

言語学習は不要な人には不要

 在留外国人が増加しているとはいえ、日本での生活に外国語は不要です。

外国人観光客相手の仕事をする人が英語や訪問の多い国の言葉を覚えるのは世界共通の商人の心得。一般の日本人には外国語を学ぶ必然性はありません。

「せめて英語が喋れれば海外旅行に行った時に楽しいよ。」と言われても、「海外旅行なんて1年に何回行けるのよ。一年の内の数日間の為にわざわざ勉強なんてしたくない。」と言いかえされればそれまでです。

「健康のためにジムに行った方がいいよ。」と言われても足が向かないように、外国語学習は興味のない人にとっては「意識高いな。」と言われる趣味の域を超えません。

 私は母国語の日本語だけで何不自由なく高水準の生活出来ることはとても幸せなことだと思います。

言葉を覚えるのはある程度の時間と労力を要します。あえてその努力をしないというのも選択肢の一つです。

 

でもやっぱり知ってると有利

 海外ではバイリンガルマルチリンガルは珍しくないため経歴や成果が重要になってきますが、日本の場合はまだ英語能力認定試験でハイスコアを得ていることや、複数の言語を話せることが評価の一つとなる場合があります。

日本全体で見ると日本語以外の言語を話せる日本人はまだ稀な存在。それだけで有利に働くことがあります。

私は日本では看護師をしているのですが、以前の職場には英語を話せる同僚が一人もいませんでした。私もそこまで英語は得意ではないし、ましてや医療英語を勉強したこともないのですが、外国人の患者さんの対応を任されることが多かったです。

今までの職場では外国人の患者さんと接することがほとんどなかったので、看護師には英語もスペイン語も不要と思っていましたが、働く場所によってはかなりのアピールポイントになるんだなと感じました。

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 世界的に見るとスペイン語は英語よりも汎用性という意味では劣ります。

スペインに住んでいても特にバルセロナのような都市では英語だけで生活することも可能で、困ったときはすぐに英語に頼ってしまいます。

英語だって上手とは言えないのに、なぜわざわざスペイン語の勉強まで始めたかというと、スペイン語圏の文化がとても好きだからです。

アラサーから何かをゼロから始めることに、好きだから以上の理由は不要です。

 

バルセロナ最安!スペイン語を安く勉強したいなら公立語学学校EOI。

スペイン語の語学学校を決めるには自分なりのポイントがあると思うのですが、私が通ったバルセロナ内で最安の語学学校を紹介します。

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バルセロナの語学学校 

バルセロナ市内にはたくさんの外国人がスペイン語を勉強するために訪れるため、無数のスペイン語語学学校があります。数ある語学学校の中で自分の目的にあった語学学校を見つけることは少し労力がいる作業ですが、スペイン語習得に関わる大切なことなので慎重に決めたいところです。

語学学校は、大きく分けると3つのグループになります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

1、大学付属の語学学校

大学付属だけあって授業の質は高いが授業料も高め。エラスムス制度(留学プログラム)を使用したヨーロッパからの大学生が多く、比較的年齢層が低め。年齢制限ギリギリのワーホリ組は同年代が見つけにくいかもしれない。

 2、私立の語学学校

授業以外のアクティビティが充実している学校も多く、勉強以外も楽しめる。数が多いだけあって、授業料も授業の質もピンからキリまで。学校によっては先生が非ネイティブだったり、やる気がイマイチな場合もあるので値段だけで決めることはお勧めしない。大体は無料体験が出来るため、可能であればいくつか無料体験に行って学校の雰囲気を見た方がいい。

3、公立の語学学校

とにかく授業料が格安。年に2コースしか開講されないが毎回希望者が殺到し、入学は抽選制のため入れるかは分からない。スペイン在住者を対象にしているため、日本で事前に準備するこは出来ない。

この様にそれぞれに一長一短があります。

学生ビザを申請する場合は週に20時間以上の通学が必須になるため選択肢が限られてしまうのですが、ワーホリであればどこへでも通うことが出来ます。

 

一番安くスペイン語を勉強したいなら公立語学学校EOI

スペインで1番安くスペイン語の勉強が出来る語学学校は、間違いなく公立語学学校EOIです。

スペインの公立語学学校EOI(Escuela oficial de idiomas)は、主にスペイン人が語学学習をするための公共施設として、外国語クラスはもちろん文化的アクティビティも適宜開催されています。EOIは教育基本法を基に公費によって運営されているため授業料が安く、スペイン全土に施設があることからスペイン人からの認知度もとても高いです。

スペイン人が外国語を学習するための施設ですが、主要な都市では外国人向けにスペイン語のクラスも開設されています。バルセロナの場合は4校あるEOIの施設の内の2校にスペイン語のクラスがあります。

EOI は公的施設であるため授業の質が保たれていること、更にコース修了時の試験に合格するとスペイン政府公認の証明書が貰えることも他の語学学校にはない特徴です。この証明書はスペイン国内ではDELE(スペイン語能力試験)相当の効力も持つようで就職や受験の際に使用することも出来ます。

学校によって授業料やコースの期間も異なるので、特定の行きたい都市があればその地域のEOIの情報を調べて見て下さい。

バルセロナ

EOI Barcelona-Drassanes

EOI Barcelona-Vall d'Hebron

マドリード

 EOI Madrid-Jesús Maestro

EOI Madrid-Tribunal

 バレンシア

 EOI València-Saïdia

セビリア

 EOI Sevilla

 

 バルセロナのEOI

 バルセロナスペイン語コースのあるEOIは2校ありますが、概要はどちらも同じです。

スペイン語公式コースは年に2クール。

 1クール目が9月~1月、2クール目が2月~6月。週10時間。

・レベルはA1、A2、B1、B2、C1

 1クールで1つのレベルを修了させ、試験に合格すると上のクラスに上がれる。

・1クールの授業料は305ユーロ~320ユーロ!

・8月に1か月のみのサマーコースもある。

 

公式コースは抽選制なので入学出来る確証はありません。毎回希望者が殺到し、多い時は500人を超える場合もあるそうです。

バルセロナにある

EOI Barcelona-Drassanes

EOI Barcelona-Vall d'Hebron

 公式コースの授業料と期間は2校とも同じですが、この2校の一番の違いは立地です。

Drassanes校は、メトロL3Drassanes駅から徒歩3分の所にあります。

目抜き通りであるランブラス通りの端、コロンブスの塔のすぐ近くに学校はあるので立地は最高です。

一方、Vall d'Hebron校はバルセロナ市内を一望できるTibidaboの丘の麓にあります。中心部からのアクセスがあまり良くないため、必然的にDrassanes校への希望者が多くなってしまいます。

 今回私が申し込んだ公式コースの受験者数は356人。これはかなり少ない方です。

レベルテストを受けてスペイン語のレベルを振り分けてからの抽選で入学出来るかが決まります。レベルが低い程、倍率は高くなるそうです。

 

EOIのオンライン申請方法

EOIへの入学まで流れを簡単に説明します。

EOIの公式ホームページから入学希望登録を行う。

レベル試験の日程を確認する。

レベル試験を受けに学校に行く。

↓  

自分のレベルを確認し、希望の時間割を選択する。

抽選発表。

当選したら授業料を支払う。

授業開始。

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2020年2月開始コースの申請手順

 

手続きは全てオンライン上で完結されます。

まず、必要事項を入力したアカウントを作成して入学希望登録をします。この時にパスポート番号かNIE(外国人登録番号)スペイン国内の住所の登録が必要になります。

一部英語対応がありますが、手続き上で重要な所は全てスペイン語カタルーニャ語しか対応していません。

そのあとはカレンダー通りに自分のアカウントを確認していけばいいので、特に難しいことはありません。

ちなみに、1月20日から入学希望の受付が開始されていますが、詳細が開示されたのは1月17日からでした。

 

レベルテストから入学まで

レベルテストの内容は、リスニング15問、4択問題が85問、ライティングもありました。テストが始める前に受付で先生と話す時間もあるためスピーキングもしっかりとチェックされます。

私は1月29日がテストの日程だったのですが、決まられた日時でなくて期間内であれば問題ないようでした。私は試験当日に学校に行ったのですがパスポートを忘れてきてしまい、一度自宅に戻り違う時間の試験を受けさせてもらいました…。でも決まった日時に行くことが確実です。

 後日、オンラインで自分のレベルと時間割が発表されるので、希望する時間割を選択します。

私のレベルは2校合わせて5つの時間割の選択肢がありました。

大体1クラスに生徒が25人前後なので、約100人は生徒の受け入れが出来るという計算になります。

 当選したら、期限までにカード払いか銀行振り込みで授業料を支払います。

授業料は305ユーロでしたがこの中に登録料30ユーロが含まれているため、授業料275ユーロと登録料30ユーロの2回に分けて支払いをしました。日本のカードでも問題なく入金か完了しました。 

 支払いが完了したら授業開始まで待つだけです。

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 バルセロナで最安のスペイン語語学学校EOIを紹介しました。

EOIの授業のみでは学生ビザが申請できないため、スペインの滞在許可証をすでに持っている人向けの語学学校になります。

年に2回しか入学のチャンスがないですが、ワーホリでスペインに来て「滞在費は抑えたいけど、しっかり勉強もしたい。」という方は、ワーホリの期間中にタイミングがあればEOIがとてもおすすめです。

 

バルセロナでピソ探し。意外と簡単【idealista】の注意点と確認すべきこと。

ワーホリや留学をする上で必要になる家の確保。スペインではアパートのことをピソと呼びます。このピソ探し、難航するとの前情報を得てバルセロナに到着したのですが、思った以上にすんなりと今のピソに引っ越しが決まりました。

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ピソ探しは現地で

私は「家を決めるのは見てから!」と決めていたので、ホステルを1週間分だけ予約して2020年1月14日にバルセロナに到着しました。

地区の雰囲気を確認したり、写真と実際の家の雰囲気が違うことは家探しあるあるです。ワーホリや留学などで一人でバルセロナに来た場合はシェアハウスに住むことが多いと思うのですが、シェアメイトとの相性も大切な確認事項になります。

こういった所は実際に見てみないと判断できないので、現地到着後に住む場所を探すことをおすすめします。

現地到着直後にスペイン語もしくは英語でのやり取りが不安な場合は、日本人コミュニティのサイトを探したり、語学学校の寮やホームステイ制度があれば初めのうちは利用して、後日慣れた頃にピソ探しをするのもいいと思います。 

日本人コミュニティサイト

ジモモバルセロナ

ESJAPÓN.com

 

ピソ探しと言えば idealista

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スペインでピソ探し、まず初めに見るのがこちら。

idealista

このサイトのいい所は物件の数が多い点です。

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地図上の色が濃くなっている所がバルセロナ。これを見ると市内に5,291件のシェア物件があります。

ここから更に、地区や家賃、喫煙の有無、ベッドのタイプ、シェアメイトの数などフィルターにかけて検索することが出来ます。

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 フィルターをかけて検索すると、該当した物件が出てきます。

物件の説明文と写真を見て気になる物件をいくつかピックアップしたら、内覧したい旨を家主に連絡します。

画像では消してありますが、電話のマークのとなりに電話番号が記載されています。idealistaにはメール機能がありますが、記載してある電話番号に直接WHATSAPPでメッセージを送信する方が確実です。

返信が来ないことも見越して複数件の物件にメッセージを送った方が内覧できる可能性が上がります。

内覧の希望のメッセージは、

・idealistaで見て興味を持ったこと。

・簡単な自己紹介。

・どのくらい住みたいか。

・内覧の希望

 についてスペイン語で書いて送信します。

メッセージの返信が来たら、「何日の何時頃に来れる?」と家主の都合のいい日に家に来れるか聞かれるため、自分の都合が合えばその日で内覧が決まります。

大体は内覧まで数日空くと思うのですが、自分の内覧日までに他の人に決まってしまい連絡がないこともあるため、内覧日当日に「約束の時間に行きます。」と一報入れておいた方がいいです。

 

5日で終了したピソ探し

バルセロナに到着して3日後、早速idealistaでピソ探しを始めました。

私の希望は…

・【絶対】禁煙

・【絶対】ダブルベッド

・【絶対】勉強するため部屋に机がある

・シェアメイトは多くて3人まで(男女問わず)

・光熱費込みで月450~500ユーロまで

まだバルセロナの土地勘が全くなかったので、地区にはこだわらずに3つの譲れない条件をフィルターをかけて2週間前までに掲載された物件を検索すると約40件のピソががありました。ピソの写真や詳細から更に候補を絞って、内覧に行こうかと思った物件は3件。

2件にWHATSAPPして、どちらともすぐに返信がありました。連絡をしたのが金曜の夕方だったのですが、土日の昼頃にそれぞれ内覧に行くことが決まりました。

 

内覧1件目

ピソはサグラダファミリアの近く。33歳の家主のスペイン人女性と週2日だけ泊まるシェアメイトの3人シェア。リフォームされていない古いピソなのですがどこも綺麗に掃除されていて住むには問題なさそう。部屋は日当たり抜群。でも予算オーバー。

 内覧2件目

バルセロナ大学病院の近くのピソ。40代カップルと高校生の息子と4人シェア。ピソは広くて全てがリフォームされており、とてもモダンで住みやすそう。リビングは広くて居心地が良いが部屋は内向きな小さい窓のみで薄暗い。予算以内。

 

家主はどちらもいい人で、相手も人柄を確認するためが20分程自己紹介やバルセロナで何をするのかなどについて話しました。

自分が住むことになる部屋単体で考えると1件目のピソの方が広くて良かったのですが、2件目はピソ全体が広くて家賃も50ユーロも安かったので2件目のピソがいいなと思いました。まだ内覧希望者がいるというので住みたいと猛アピール。しかし、健闘空しく翌日に他の人にしたとの連絡がありました。

1件目のピソの家主は内覧後すぐに私と住みたいと言ってくれたのですが、2件目のピソの結果がわかるまで待ってもらっていました。予算オーバーだったのですが、悩んだ末に、彼女のピソに住むことを決め連絡しました。

そして翌日またピソに出向き、デポジットと月末までの家賃を渡してピソのカギを貰いました。

 

ピソの内覧で確認した方がいいこと

家賃に光熱費が含まれるかや喫煙の有無などはidealistaで物件を探す段階で分かるのですが、細かい所は記載されていない場合も多いです。ピソに住み始めてから「こんなはずじゃなかった!」とならないために、疑問点は内覧時に確認するようにしましょう。

【”絶対”に確認した方がいいこと】

部屋の陽当り

洗濯を干す場所

・Empadronamiento(住民登録)出来るか。

・冷暖房の有無、使用の制限はあるか。

・トイレットペーパーや洗剤等の雑費の管理はどうしているか。

・自室の入口に鍵はあるか。

・清掃サービスがない場合は掃除をどうしているか。

・最低居住日数と退去の何日前までに伝えればいいか。

・契約書を貰えるか。(*お互いのサインがあればちゃんとした形式でなくてもよい。)

 

 【確認した方がいいこと】

・シェアメイトの生活リズム。

・自分の部屋の位置。(*共有スペースが近いと音が気になる。)

・ベッドの寝心地。(*マットレスがへたっている場合がある。)

・キッチンやバスルームの収納スペースは十分か。

・共有スペースに私物が置かれていないか。

・ハウスルースはあるか。

 

内覧時に会って話をすればその人のおおよその性格は分かると思います。ですがシェアメイトが多いピソだとシェアメイト全員と会うことは難しいので、ピソ内の雰囲気をしっかり観察した方がいいです。共有スペースが整理整頓されていれば常識的な人が多いでしょう。

 

ピソ周辺の環境も内覧時に確認しておきましょう。

・最寄りのメトロやバス停の距離。

・スーパーやメルカドはあるか。

・ナイトバスの停留所が近くにあるか。

・ゴミ捨てボックスは近くにあるか。

・住民はどんな人が多いか。

 内覧の前後にピソ周囲を歩いて自分の目で見て確認することをおすすめします。

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他人と一緒に住むことになるシェアハウスでは、ある程度の寛容さを持って生活すること心得なくてはいけません。しかし、自分の家でもあるのに我慢ばかりでは毎日の生活がストレスになってしまうので、快適な生活を送るためにも納得出来るピソが見つかるまで頑張って探したいところです。

 今のピソはすごく居心地がよく、着いてすぐにピソへの引っ越しが決まったことはとても幸運でした。もしまた引っ越しをすることになったらその時はゆっくり探そうと思います。

 

ワーホリにはお金が必要!出国前とバルセロナ生活2週間でかかった費用まとめ。

新生活は何かと物入り、それが海外で始める新生活となれば尚更です。ワーホリの準備やバルセロナ到着後約2週間でかかった費用についてまとめます。

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ワーホリ開始前

ワーホリ開始前に日本でかかる費用は、ビザの申請手続きにかかる費用やスペインまでの航空券などの必須の費用から、日本から持っていきたい嗜好品の買い足しなど個人的にかかる費用など多岐に渡ります。

【出国前にかかった費用】

ビザ発行代……1300円くらい+交通費

スペイン大使館までビザの申請と受け取りの2回は行かなくてはいけない。職場が近く定期があったため、交通費は数百円程度だった。

 ・健康診断書代……5000円

 完全に病院の言い値なので探せば安い所はあるが、即日発行してくれる近所のクリニックに依頼する。スペイン大使館指定の用紙にローマ字表記での記載が必須なため断られたり、1週間かかると言われることもあるため早めに準備した方がいい。

スペインまでの航空券……7万1720円

アシアナ航空で日本~バルセロナまでの片道航空券。バルセロナまでは直行便がなく乗り継ぎ必須。10時間越えの飛行後にヨーロッパで乗り継ぐよりも、元気なうちに韓国で乗り換ぐ方が良いと思ってアシアナ航空にした。

日本製品の買い足し……8万円くらい

 基礎化粧品と化粧品だけはいつも使っているものが使いたいので1年分ストックを持ってきた。あとは文房具と日本食を少し。

合計…16万円

以上が実際にかかった費用です。

地方在住の場合は、スペイン大使館へ行くための移動費や東京での滞在費が+数万円追加になるし、スペインへの航空券代や主要な空港への移動費が追加でかかってしまいます。

逆にスペインへの航空券は5万円台で購入出来るものもあったし、こだわりがなく何も日本から持っていかなくてもよいとなれば更に節約できます。

個人差がありますが、ワーホリ準備にかかる費用は最低で10万円あれば賄えると思います。

 

私は全て現地に到着後に決めようと日本での準備ははぼゼロで来ましたが、日本から語学学校や滞在先を決めていく場合は更に費用が必要です。

・語学学校週10時間3か月……900~1500ユーロ

・ホームステイ3か月……2400ユーロ以上

語学学校とホームステイ3か月合わせて日本円で50万円前後。バルセロナの相場は大体このくらいです。

大金ですが、現地到着から3か月間は大きな出費もなく集中して勉強出来る環境になるので、安心料込の滞在費と思えば妥当な金額ではないでしょうか。

 ・ワーホリ準備費用……10万円

3か月語学学校とホームステイ……50万円

 合計…60万円

 日本から語学学校と滞在先まで決めていく場合は約60万円は必要と見積もっておくといいでしょう。

その他に、海外保険に加入する場合は1年で15~20万円別途かかります。

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ワーホリ開始後

 私は1週間分だけホステルを予約して、他は何も決めずにバルセロナに来ました。

当然ですが、ホステルに滞在するにも食事をするにも全ての事にお金がかかります。この2週間で生活の基盤を作ったため、それに伴う費用がかさみました。

【ワーホリ開始2週間でかかった費用】

 ・ホステル9泊……189ユーロ

 ・ピソのデポジット……500ユーロ(*退去時に返却)

・入居から月末までの家賃…200ユーロ

・翌月の家賃(光熱費込み)……550ユーロ

・食費(外食費含めて)……80ユーロ

・語学学校授業料……305ユーロ

SIMカード……10ユーロ

・交通費……11ユーロ

・その他雑費……100ユーロ

合計…1945ユーロ(23万3400円) 

*1ユーロ=120円で計算していますが、カード手数料など含めたらもう少しかかっているはず…。改めて計算するとかなりお金使っていますね…。

これは1月14日~2月3日に使った費用の概算です。

ピソが決まるまでに滞在したホステルは一泊21ユーロだったので、ホステルとしては少し高めです。今のピソの家賃も高めなので、ここら辺を削れば300ユーロくらいは安く済むと思います。

日本で新生活を始めることと比べると格安ですが、それでも結構な金額です。

 

ワーホリ2週間までの全費用

ワーホリ開始前…16万円

ワーホリ開始2週間…23万3400円

合計…約40万円

私はかなり費用を抑えた方法でワーホリを開始したつもりでしたが、それでも合わせて約40万円になってしまいました。*この中にはデポジット500ユーロが含まれています。返却されますが、それまでは使えるお金ではないので一緒に計算しています。

 もう少し切り詰められる所はあったとは思いますが、無駄遣いせず我慢せずの生活をするとなると誰でもこのくらいになってしまうと思います。 

 

 ビザ申請で提出する残高証明

 ワーホリ申請時には残高証明を提出し、経済能力を証明する必要があります。

これは生活苦による違法労働をさせないために、現地で数か月間の滞在費を補うだけの貯金があることを確認するためです。

スペインワーホリの場合は…

”3か月の滞在費に当たる1614ユーロ(約20万円)以上の貯金”を求められます。

どういう計算でこの金額になったのかは不明ですが、恐らく同年代のスペイン人の平均的な生活費から概算が出されているものと思われます。

この金額については、「滞在費が安い!」と楽観的に考えるべきではありません。

実際に、私はワーホリ開始から2週間で約2000ユーロ支払っています。節約を心がけてはいませんが、この金額は法外ではありません。

 スペインは経済状況が悪く、給料が低いです。

若年層の失業率は高く、フルタイムの仕事についていたとしてもお給料が1000ユーロ以下と言う人もざら。そのお給料で生活するしかないため必然的に生活費は低くなるのです。

その一方で物価は日本と大きく変わりません。食料品は安いので食費は安く済みますが、家賃や外食費も高いです。

日本で十分な貯金が出来なかったら、スペインや近隣の国への旅行が出来ないどころか、日本にいる時よりも生活レベルを下げないと 暮らせない可能性まであります。

現地を楽しむためには余裕をもってしっかり日本で貯金してくるべきです。

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出稼ぎ目的でリゾート地や農場で働くためにワーホリをする人もいますが、スペインではまず不可能だし、そういった生活をしているだけではその国の文化や生活を知ることは難しいです。日本で出来る最も重要な準備は語学の勉強よりも貯金だと思います。生活を楽しむにはどこにいてもお金が必要で、ある程度のことはお金で解決出来るからです。

コロナの影響でワーホリを中止した人もいると思いますが、今はしっかり準備をする期間と思って貯金に励むのも準備の一つだと思います。