2021年1月現在。海外からの帰国・入国者は待機施設又は自宅での14日間の自主隔離(待機期間)を求められています。今回バルセロナからの帰国に伴い、ホテルで自主隔離をしたのですが14日間の待機期間が終了し自宅に戻りました。
自主隔離は”義務”ではない。
まず初めに、帰国後の14日間の自主隔離は強く要求されていますが、指示に従わなかった所で罰則はありません。※2021年1月現在。
海外からの入国者に対しての水際対策の詳細については、厚生労働省のHPに分かりやすく書いてあるので参照下さい。
この14日間の待機期間は、”検体採取日の翌日”つまり帰国した翌日からカウントされます。帰国日当日は含まれないので、ホテル待機をする場合は15泊分の予約が必要です。
検疫では自宅やホテルなどの待機場所までの移動は公共交通機関以外の方法を確保しているか確認されます。しかし出口を出てしまえば全く確認されることはありません。
14日間は出来る限り人との接触を避けて待機場所からの外出も極力控えるように要請されています。私は必要限の買い出し以外はホテルの部屋から出ませんでしたが、外に出たところで誰も私がスペインから帰国したばかりとは分からないので外出しようと思えばいくらでも出かけられる状態です。
一度だけ管轄の保健所から体調確認のメールが届きましたが、それ以外の追跡調査はありません。一応帰国時に空港で陰性を確認されているし、国内での感染が増えているので症状の出ていない入国者の追跡に時間を割く段階ではないのでしょうが、この水際対策は入国者のモラルが問われるなと思いました。
いくら14日間の待機を強く要請されたとしても、こんなに馬鹿正直に決まりを守っている人の方が少ないような気がします。
隔離対応ホテルの探し方
私が待機期間に宿泊するホテルの予約をしたのは2020年12月上旬。この頃はまだGO TO トラベルのキャンペーンが実施されていて、これは帰国者も利用することが出来ました。キャンペーンを利用することで予約時の料金は30%割引が適応された料金となりました。
やっぱりホテル待機の一番の問題は宿泊費なので、GO TOキャンペーンは「助かったー!」と思いました。実際の所、帰国前にキャンペーンが休止されて通常料金を支払うことになったのですが、元の金額が大きいだけにこの差額は懐に響きました…。
日本帰国後のホテル待機についての情報が以外と少なくて、どこに宿泊するか迷ったのですが、予算の関係や空港からの移動を考慮すると蒲田周辺のホテルに絞られました。
まずは予約サイトで検索して、ホテル内の設備や周辺環境を考慮して宿泊するホテルを決めたのですが、念のために予約する前にホテルに連絡して帰国者の受け入れは問題はないか確認しました。
・帰国時の検査で陰性だった場合は受け入れは可能。
・帰国時の検査で陽性だった場合はキャンセル料は不要。
・予約サイトからの予約で問題なし。備考欄に海外からの帰国の旨を記載すること。
以上の事を確認して、ホテルを予約しました。その後はホテルから待機期間の宿泊についての案内メールが届きました。
羽田空港の検疫で滞在先を聞かれた時に検疫の職員の方は周辺のホテルリストをみて確認していたし、滞在のホテルまでの無料のシャトルバスも出ています。空港周辺のホテルで宿泊を断られることはないと思いますが、予約の前には念のためホテルに連絡した方が安心です。
東急ステイ蒲田は自主隔離に最適!
今回私は東急ステイ蒲田に滞在しました。
2週間ほぼすべての時間をホテルで過ごすとなると、部屋の広さや水回りの設備はとても重要!!でも予算は限られているので必然的に選択肢はビジネスホテルしかありませんでした。
ベッドはセミダブルがいい。
バスタブが広い方がいい。
パソコンを使える机がある。
近くにスーパーやコンビニがある。
THEビジネスホテルの内装は嫌だ。
1泊6000円以内。
蒲田・大森周辺にはわがままな基準を満たすホテルがいくつかありました。しかも、オリンピック需要を見込んで建設されたのか、新しいホテルも多いです。
ホテルの外観の写真を撮るを忘れましたが、普通のマンションみたいな外観です。
早く着いたのでアーリーチェックインの対応をしてもらいました。道中に財布を無くしたため15泊分の宿泊費全額をチャックインの時に払えなかったのですが、2回に分けての支払いに対応して頂けて、とても助かりました。
エレベーターはルームキーをピッとかざさないと動かないので安心です。
お部屋は5階。
のびのびと寝るには十分なセミダブルのベッドだし、シンプルモダンなインテリアでとても落ち着きます。ベッドは固めなので、ふかふかのベッドが好きな人にはダメかもしれません。
部屋は四畳半くらいの広さなので少し狭くて、ベッドのすぐ横にデスクがありました。椅子の左側にある四角くて白いのが冷蔵庫です。この冷蔵庫はあまり冷えないので冷蔵の食品の保存はあまり向かないです。ビールも「少しひんやりしているかな?」くらいしか冷えませんでした。
バスタブは大きくて余裕で足を伸ばせたので、何回もお湯をためて湯舟につかりました。1年ぶりのお風呂は極楽気分。
部屋のドアのそばにドラム式洗濯乾燥機と電子レンジ、ケトルがあります。今回東急ステイ蒲田にした一番の決め手はこの設備があったからです。
電子レンジがあればレトルト食品が食べれるから、毎回コンビニ弁当やお惣菜を買うよりは節約になるし、まとめて買ったものも温めて食べられるのでとても重宝しました。 ガラスコップ、平なお皿と深めのお皿、フォークとスプーンも2セットずつありました。
それから、ほぼずっと部屋着なので毎日は洗濯する必要はないけど、部屋から出ないで洗濯が出来たのはすごく便利でした。コインランドリーがあるホテルは多いけど、使用中だったり、洗濯機を回す時と洗濯物を回収する時で最低2回は行かないといけないとなると結構面倒なので。このおかげでスーパーで買い置きしたあとは、ほぼ部屋から出る事なく過ごすことが出来ました。
部屋は狭いので大きめのスーツケースがギリギリ開けられるくらいのスペースしかありません。スーツケースを開けたままにしていると 通路が塞がれて移動が大変です。
入口で靴を脱ぐタイプなのも嬉しい。使い捨てスリッパもありました。
室内清掃は6泊以上の宿泊は週に一回。タオルの交換やゴミの回収も週に1回だけです。
タオルはバスタオルとフェイスタオルが2枚ずつあるので自分で洗濯して使います。 滞在中に2回室内清掃があって、清掃中の30分くらいは部屋を空ける必要がありますがそれ以外はほっておいてくれます。
予約サイトを見ると30泊プランとかもあるので長期滞在を想定しているみたいですね。
私は利用しませんでしたが、朝食サービスもあります。普段は朝食バイキングがあるそうですが、今はコロナのためプレート式に変更になっているそうです。
今回は2週間滞在しましたが、長期滞在向けの設備があるのでストレスフリーでとても快適に過ごすことが出来ました。自主隔離先を探している人には本当におすすめです。
最寄りの京急蒲田駅までは徒歩5分。羽田空港までは10分なので空港へはとても便利な立地です。埼玉在住だと都内のホテルに泊まることなんてまずないのですが、 羽田早朝発の飛行機を使う時には利用したいなと思いました。
14日間の隔離期間中の生活。
「2週間もホテルなんて大変だね!」
知り合いみんなに言われたのですが、2週間のホテル隔離生活は一言でいうととっても快適でした。
はじめの1週間は時差ぼけのせいで明け方に就寝、午後に起きる生活だったので、外に出かけたいとあまり思わなかったし、Netflixでドラマシリーズを見ていたらあっという間に時間が過ぎました。スペインでもNetflixに加入していましたが、日本語字幕のある作品は少ないので映画やドラマを楽しむというよりは勉強のために加入していた感じで、見たい作品が全部日本語対応になっているのは最高。私は10時間くらいドラマをぶっ続けで見ても全然苦にならないので寝る時とトイレとお風呂以外はほぼドラマを見ていました。
2週間目には時差ぼけも治ってきて買い物と運動の為に短時間だけ外出もしましたが、基本はホテルで過ごしました。お休みしていたItalkiでの日本語のクラスも再開したので時間を持て余すことは全くなかったです。
バルセロナにいた時から家で過ごす時間がとても多くて”引きこもり”生活気味だったので、場所がホテルになっただけでやっている事はほとんど変わりませんでした。バルセロナの家は暖房がなくて寒さで震えるほどだったので、ホテルのぬくぬくした暖かい居住環境がまさに天国。
少しは正月気分を味わいたいと思って、元旦には1人用のお節料理とスペインのビールを楽しみました。実家で食べるお節よりおいしかった…。
あとはバルセロナから持ってきたお菓子を食べたり、晩酌でワインを飲んだりしてのんびりと隔離生活を楽しみました。
正直言ってホテル生活が恋しいです。今は実家に帰ってきましたがチェックアウト前日には「家に帰りたくない。」と思ってしまいました。
自主隔離2週間でかかった金額
自主隔離について一番気になるのはお金の問題。
今回の2週間のホテル生活でいくらかかったかどんぶり勘定でお伝えします。
宿泊費…15泊で8万7800円
食費…15日間で約1万4000円
合計…10万1800円でした。
年末年始の宿泊だったので、数日間は宿泊料金が高めでした。オフシーズンだったら更に数千円は安くなると思います。私はじゃらんから予約しましたが、ホテル比較サイトで確認した所あまり違いはありませんでした。
食費はレトルトごはんにメインのおかず一品と納豆にインスタントの味噌汁、レトルトカレーで食べたり、たまにカップラーメンを食べたりしました。あとは千切りキャベツやサラダ、カットフルーツを買ってあまり偏食にはならないように気をつけました。
お菓子類やビールとワインはバルセロナから持ってきたものがあってので購入せず、カルパスやさきイカなどおつまみを少し買ったくらいだったので食費はあまりかからなかった方だと思います。
この金額を高いと思うか、安いとは思うかは価値観次第です。 宿泊費や食費は節約しようと思えばもっと節約できるし、贅沢しようと思えばキリがありません。
私は帰国するためだけに10万円は正直高いと思います。でも自宅で隔離することは難しくホテル滞在は避けらない状況で、最低限快適な環境と不摂生にならない程度の食費となると妥当な金額かなと思います。
なので、ホテルで隔離をする場合は大体10万円くらいかかると思ってもらえれば間違いないのではないでしょうか。
まあ10万円あったら他に使いたかったという気持ちは今でもありますが、”家族に移してしまうかもしれない”という心配はしなくてよかったし、ホテル隔離をして良かったと思っています。